J1首位・町田、下位の札幌に痛恨スコアレスドロー ”切り札”相馬を投入しゴールに迫るも決定力欠く
◇21日 J1リーグ第31節 町田0―0札幌(町田GIONスタジアム) 首位の町田は札幌と引き分け、勝ち点59とした。勝ち点56で前節2位の広島は22日に横浜Mと対戦。広島が勝てば得失点差で町田を抜いて首位に立つ。 町田の猛攻だった。後半58分、左CK。相馬が鋭い軌道でゴール前に送ると、フリーの杉岡が頭でたたいた。ボールは右ポストに当たり、ホームの大歓声は悲鳴に裏返った。「あと一歩、決めるか決めないか。個人として、プロとして決めないといけない」と黒田監督。下位の札幌を相手に肝心の決定力を欠き、指揮官は厳しい表情だった。 後半から攻撃のギアが上がった。出場停止明けのパリ五輪日本代表FW藤尾、豪州代表FWデューク、W杯カタール大会日本代表MF相馬ら攻撃カードが次々と好機を呼び込んだ。今夏加入後、4戦目の出場となった相馬は果敢なドリブル突破から好クロスを供給し、猛襲劇の脅威となった。 黒田監督は「(相馬は)攻撃でかなり違いを見せてくれた」と”切り札”を評価した一方、相馬自身は「結局、点が取れなければ意味はない」と不完全燃焼だった。 次戦は敵地で広島と天王山。「気持ちを1つにまとめて、広島に乗り込みたい」と黒田監督。直近4戦で3度目のドローと停滞の波に飲み込まれた町田が、正念場を迎えた。
中日スポーツ