“批判渦巻く”セーヌ川で5回目の練習中止 組織委員会は「良好な天気予報と前向きな分析」を理由にマラソンスイミング開催に自信も【パリ五輪】
パリ五輪ではセーヌ川の水質問題に批判が相次いでいる。トライアスロンは延期の末に実施されたものの、のちに体調不良を訴える選手も出ている状況だ。 【画像】エアコンなしの質素なデザイン? パリ五輪選手村の全容をチェック 水質が不安視されている中で今度は8月6日のマラソンスイミングの練習が中止になったという。カナダ公共放送『CBCニュース』のデビン・ハーロウ記者は自身のXで「世界水泳連盟はセーヌ川の水質懸念のため、マラソンスイミングの練習を中止にした」と伝えた。 米メディア『New York Post』も世界水泳連盟の声明を紹介した。それによると「月曜日(8月5日)の早朝に採取された水のサンプルは、川の4か所の採取地点で『非常に良い』から『良い』までの範囲の大腸菌レベルを示した」としたものの、「大腸菌サンプルの培養には時間がかかるため、火曜日(8月6日)の練習中止の決定は日曜日(8月4日)に採取されたサンプルに依存した」と説明している。 ただ「月曜日の大腸菌レベルは火曜日の午前中までに入手可能で、川の水質は改善を示したが、4回のテストのうち1回はまだ世界水泳連盟の基準を下回っていた」と、不安は拭い去れない状況だ。 それでも主催者側は「良好な天気の予報と前向きな分析」に基づき、マラソンスイミングが予定通りセーヌ川で開催されることに「引き続き自信を持っている」というが、セーヌ川での練習中止は今大会5回目であり、選手やメディアからの批判をどう受け止めているのかが、気になるところだ。 セーヌ川で行われる10キロのマラソンスイミングは8日に女子、9日に男子が予定されている。果たして無事開催されるのか注目だ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]