「ランボルギーニ」が後続を引き離し勝利! SUPER GT第2戦富士GT300クラスもドラマがありました
片側だけタイヤ交換などチームで作戦が分かれる展開
スタートでは88号車JLOCが首位をキープ。4号車グッドスマイルが続き、2号車mutaが3番手に上がってきた。予選から好調な88号車は元嶋が快調に飛ばし、15分(8周)が経過する頃には後続に5秒以上のギャップを作っていた。 開始25分ごろ、11号車GAINERがストップ。これによりフルコースイエロー(FCY)が出されたが、2分ほどで解除となった。なお11号車は後にレース復帰を果たしている。 88号車JLOCの独走が続くなか、開始30分ごろにはポイント争いをしていた31号車apr LC500h GTがピットイン。ここでは給油だけを行い、レースを通してタイヤ交換1回とする作戦を敢行した。その他87号車METALIVE S Lamborghini GT3は左側の2輪だけを交換するなど、戦略は分かれた。 2番手だった4号車グッドスマイルは28周、トップの88号車JLOCは33周でピットイン。これでトップになった2号車mutaはステイアウトを続けた。レース開始75分、45周を走った2号車はピットに。開幕戦はタイヤ無交換で優勝した2号車だが、1回目のピットストップではタイヤを4本交換し、ドライバーも平良 響から堤 優威に交代してフルサービスでコースに戻った。 これで再びトップは88号車JLOCとなり、給油のみのストップで順位を上げた31号車aprを挟んで、4号車グッドスマイル、65号車LEON PYRAMID AMGと続き、レースは折り返し。なお2号車mutaは8番手に下がった。
56号車リアライズGT-Rが怒涛の追い上げ!
31号車がフルサービスのピットストップをして順位を下げると、代わって2番手に上がった4号車グッドスマイルも107分ごろにピットイン。同じ周でピットに入った52号車Green Brave GR Supra GTはここではタイヤを交換せず、4号車の前に出ることに成功した。 そして開幕戦から2戦連続での表彰台も視野に入っていた65号車LEONが、残り45分ごろでまさかのトラブル。ガレージにマシンを収めるのを尻目に、再びステイアウトによりトップに立っていた2号車mutaが最後のピット作業に入った。2号車はここでもタイヤを4輪交換し、8番手(事実上の6番手)でコースに復帰した。 全車が2度目のピットストップを終えると、再び88号車JLOCがトップに復帰。引き続き後続には15秒以上の大差を築いていた。2番手はタイヤ1回交換の52号車Green Braveで、その後方に4号車グッドスマイル、56号車リアライズが迫る展開に。とくに4号車を交わして3番手に上がった56号車のジョアオ・パオロ・デ・オリベイラには勢いがあり、52号車の吉田広樹と激しいバトルを繰り広げた末、2番手に浮上した。 88号車JLOCを駆る小暮は最後までリードを守り切りトップチェッカー。ポール・トゥ・ウィンで一挙23点を追加した。2位は56号車リアライズ、3位は52号車Green Braveだった。なお、開幕戦ウィナーの2号車mutaは6位。獲得ポイントを27として、88号車(26点)を上まわりポイントリーダーの座を守っている。
戎井健一郎(motorsport.com)