地方公務員と国家公務員の生涯年収はどれくらいですか? 民間企業よりもかなり多いのでしょうか?
※総務省「令和5年地方公務員給与実態調査結果等の概要」を基に筆者作成 地方公務員の年収は、およそ572万円となりました。国家公務員同様に38年間勤務すると、年収は572万円×38で2億1736万円となります。国家公務員のほうが、およそ2000万円生涯年収が多くなりました。
会社員の生涯年収
次に、会社員の生涯年収を計算します。厚生労働省の令和5年賃金構造基本統計調査を基に、企業規模10人以上の会社の年収を計算したものが表3です。
※厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」を基に筆者作成 会社員の年収は、およそ507万円となりました。生涯年収は507万円×38で1億9266万円です。 ただし「きまって支給する現金給与額」は、超過勤務手当が含まれた額となっており、超過勤務手当の含まれていない公務員の生涯年収と比べ、少々額が高く計算されている点に注意が必要です。
生涯年収は国家公務員がおよそ2億4000万円でもっとも多い
国家公務員・地方公務員の生涯年収は、それぞれおよそ2億4000万円と、2億2000万円となりました。会社員の生涯年収がおよそ2億円のため、どちらも会社員よりも高い額を得られる可能性があるといえるでしょう。 国家公務員の給与やボーナスは、人事院の実施する「職種別民間給与実態調査」の数値を基にして決められています。 しかし、比較対象とされている企業は「企業規模50人以上かつ事業所規模50人以上の事業所」であり、国内の大多数を占める小規模企業は含まれていません。その結果が、この数字に表れていることも考えられるでしょう。 出典 人事院 国家公務員給与の実態令和 総務省 令和5年地方公務員給与実態調査結果等の概要 e-Stat政府統計の総合窓口 賃金構造基本統計調査 / 令和5年賃金構造基本統計調査 一般労働者 産業大分類 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部