ロッテ新外国人が走り打ちデビューも失笑と球団最悪タイの月間19敗目
試合後の伊東監督も、言葉少なく「どうぞ!」と記者の質問を待った。 「比べるのもどうかだが、ピッチャーはコントロール。(能見とチェンに)明らかな差が出た。結果的には3点どまりだったが、あの回がすべて。もっと制球力を磨いてくれないと。(能見は)パにはなかなかいないタイプだが、低めの変化球をことごとく振らされた。真っすぐがきそうでこなかった。同じ高さからフォークかスライダーがきた。風をうまく利用され、どっちが本拠地なのか分からないようだった」 8回二死まで能見に9奪三振と手玉にとられて、結局、桑原、マテオと完封リレーを許した。 昨年は、阪神との交流戦で3連勝した。初戦は石川と能見が投げ合って2-1で競り勝った。だが、デスパイネが抜け、石川が不調から脱出できずにチーム構想は狂い、1年後の対戦は、まるで歯が立たなくなった。これで、5月は7勝19敗。月間19敗は26年ぶりの屈辱だ。 「結果として(19敗は)しょうがない。まだ悪い流れが続いている。誰一人として負けようとしてやっていないが、ミスも多く、投打もかみ合わない。交流戦をきっかけに少しでも上に行けるように流れを持って来たかったが、でも昨日、今日と負けて流れがこない。明日は勝っていかないといけない」 伊東監督は、言葉を絞りだすように苦しい胸中を語った。明日の先発は、阪神がエースのメッセンジャーで、ロッテは唐川。マッチアップは不利だが、こういう試合こそ意外な展開が待っていることがある。3タテだけは、なんとしても阻止したいだろうが、日に日にライトスタンドの空席が増えている。