写真：Impress Watch

東京建物と三井ホームは、主要構造部や共用部に木材を使用した5階建て賃貸マンション「(仮称)洗足池プロジェクト」の着工を発表した。同プロジェクトは、国土交通省の令和6年度優良木造建築物等整備推進事業に採択されている。 【この記事に関する別の画像を見る】 木材はCO2を吸収し、炭素を貯留(固定)する機能を持ち、加えて鉄や鉄筋コンクリートよりも製造、加工、建設時に必要とされるエネルギーが少なく、CO2排出量の削減につながるという。また、建築物が解体された後にも建築資材等として再利用ができる循環資源でもある。 洗足池プロジェクトでは、主要構造部や共用部内装に木材を利用して建築時のCO2排出量を削減するとともに、共用部の仕上材にも天然木材を用いて木の温かみを感じられる居住空間を提供する。 技術的には、三井ホームの木造技術ブランド「MOCX(モクス)」を採用。三井ホームは「脱炭素社会に向けたサステナブル木造マンション」として「MOCXION(モクシオン)」を手掛けており、その開発等で培ってきた技術を木造技術ブランド「MOCX(モクス)」として展開。低層賃貸住宅を「MOCXSTYLE(モクスタイル)」、医療・施設・木材建材等非住宅用途の事業を「MOCX Green Buildings(モクスグリーンビルディングス)」とするなど幅広い事業領域を体系化している。 環境負荷低減に関してそのほか、高性能屋根断熱パネルや高効率給湯器を採用し、屋上に太陽光パネルを設置するなど、省エネ・創エネにも取り組む。 所在地は東京都大田区東雪谷一丁目35番13、36番2、37番1(地名地番)。総戸数は42戸、敷地面積は1,117.94m2、延床面積は2,075.74m2、構造は木造枠組壁工法、一部RC造。竣工は2026年3月予定。