人気ハリウッド俳優(55)、「大量のスプーン」で作った服を着てイベントに登場。"強いメッセージ"を主張
ケイト・ブランシェットが、サステナブルファッションがハリウッドの基準になるよう、一歩ずつ(あるいはスプーン1杯分ずつ?)道を切り開いている。 【写真】ケイト・ブランシェット、「102本のスプーン製のトップ」を着用 レッドカーペットでも過去のドレスを再着用するなど、セレブの中でもサステナなケイト。スター勢揃いのイベントやプレスツアーは、最新ファッションをまとうチャンスだが、彼女はトレンドに左右されないスタンスだ。そんなケイトは8月7日、また新たなサステナルックを披露した。厳密には過去に着用したことのない、新しいアイテムだったが、その“素材”が注目を集めた。 ロサンゼルスのアイコニックなTCLチャイニーズシアターで行われた、最新出演作『ボーダーランズ』のイベントに登場したケイトは、スプーンをならべた斬新なトップを着用した。スウェーデンの発のブランド、ホダコヴァ(HODAKOVA)によるもので、デザイナー、エレン・ホダコヴァ・ラーソンは、ストックホルムで調達したスプーン102本を、慎重に1本ずつ重ねて作り上げた。背中が空いたホルターネックスタイルで、シャンデリアのようなスプーンの迫力を強調した。そこに黒のテーパードパンツと黒のレザーパンプスを合わせて、唯一無二の鎧のような存在感を放った。 ホダコヴァ(HODAKOVA)は2021年にスタート。以来、ラーソンは既存の素材をアップサイクルし、一風変わったデザインに世に送り出している。彼女は従来の概念にとらわれず、素材の可能性を無限大に広げ、ファッション業界を再定義することに使命感を持ってきた。そのデザイナーとしての姿勢は、ケイト自身の価値観と明らかに一致する。 ケイトは長年、自身のプラットフォームを利用して、ファッション界の持続可能性が危機に瀕していると率直に発言してきた。「この10年、私たちはかつては季節ごとだったものが、今は季節を超えたものやいくつもの季節にまたがるものになっているのを見てきました。世界中で一年間に180億トンと、10年前の4倍もの衣服が消費されていると聞くと、それではダメだと思う」と2020年に『WWD』のインタビューで述べている。
From Harper's BAZAAR.com