京都橘、福知山成美に3-0の完封勝利!優勝に王手
一方の京都橘は、51分にも増井が右サイド深くまで侵入してあげたクロスを秋保宏樹が蹴り込んで3点目をあげる。その後は翌日の決勝戦も見越して5選手を投入。その交代出場した選手も積極的なプレーでゴールを脅かすなど、最後まで積極的な姿勢を崩さず、守備でもGK川尻の好守が光って失点を許さずに3-0の完封勝利。キャプテンの宮地は「準々決勝よりも難しくなる中で、一週間準備してきたことが出せました。後半は相手が点を取るために前に出てくるところを、連携した攻撃で得点を決められました」と手応えを口にしていた。 一方、敗れた福知山成美。今大会は軸となる選手は固定しつつ、それ以外の選手を試合毎に入れ替えるなど、様々な選手や組み合わせを試している。準々決勝から準決勝にかけても、最終ラインを3人入れ替えた。今川宣久監督は「(先発する選手を)動かしつつ、(起用された選手を)戦わせたかった。前半は最後の1失点以外はよくやれていた。ただ、失点の仕方は守備をしっかりできていなかった。後半は攻撃に出ようとした反面、守備が少し疎かになってしまった」と振り返る。一方で「チャンスを一つでも決めれていれば」と悔しさもにじませた。この日は「(相手の)GKも良かったですけれど、今日はいっぱいあったチャンスをミスしてしまった」と反省の言葉をあげたデイビットが不発。彼とリチャードのナイジェリア留学生は、今年もチームの軸だ。キャプテンの西野は「まだ攻撃面で物足りなさはあるけれど、今年は中盤で攻撃を作れる選手が多いので、その良さを生かしていきたい」と話しており、新人戦で得た収穫と課題を今後のチーム作りに反映させていく。 (文・写真=雨堤俊祐)