ガザへの「海上回廊」は未開通 支援船キプロス停泊したまま
ラルナカ、キプロス、3月11日 (AP) ― パレスチナ自治区ガザ地区へ向けた支援物資の海からの搬入が計画されており、スペインの支援団体「オープンアームズ」所有の支援船が、地中海のキプロスから「可及的速やかに」ガザへの試験航海に就くことが期待されていたが、3月10日の時点で、支援船はキプロスに停泊したままだ。 船には200トンの食料などの支援物資が積み込まれており、「海上回廊」で物資を搬入することになっている。 海上回廊計画は欧州連合(EU)をはじめ米国やアラブ首長国連邦(UAE)なども支援を表明している。 キプロスからだと2日から3日でガザ地区に到着するが、ガザには物資を陸揚げする施設がなく、米国から桟橋を敷設する船が10日、地中海に向けて米本土を出港した。 海上回廊計画は、イスラム教の断食月が始まる直前に、イスラエルとガザ地区を実効支配するイスラム武装組織ハマスの間で合意に至った。 (日本語翻訳・編集 アフロ)