3年連続Gグラブ賞・宗佑磨(オリックス)が語った守備の極意「一番大事にしているのは“気合い”」
24日、オリックス・宗 佑磨内野手が、母校・横浜隼人のOB会が主催する野球教室に参加。グラウンドに集まった小学5、6年生、計220名近くの選手たちと2時間ほど交流した。 【一覧】当日参加した講師たち イベント中は子どもたちと会話をすることが多かったが、時折質問攻めされるなど、人気は絶大。3年連続ゴールデングラブ賞とベストナインを受賞したヒーローに子どもたちも大はしゃぎの様子だった。 今や球界屈指の三塁手となった宗だが、守備で考えていることは、少し意外なことだった。 「まだ確実な形はありませんので、いくつか決めているポイントがあります。それを継続し続けているんですが、一番大事にしているのは気合です。絶対にアウトにする、っていうことです。 小学生にも話しましたが、どれだけ綺麗な形でプレーができても、アウトにできなければ意味がないと思うんです。最大な目的はアウトにすることですから。そのためにどうやってゴロを捕るのか、ということを教えました。 だから、『絶対にエラーしない』とか、そういうマイナスな気持ちはダメです。そんな気持ちを持っていたらダメです」
たしかに、野球教室をしているなかで、「エラーを怖がらない」、「綺麗にゴロを捕ることじゃなくて、アウトにすることが一番だから」というメッセージを送るシーンが見られた。どんな形であってもアウトを取る、という執着心があるから、日々の練習が変わるのだ。 「正しい形で沢山ノックを受けられたらいいですが、やる分だけ疲れるので、少なくても良いので、正しい形で受ける。毎日少しでもいいので継続する、継続は力なりだと思います」 今回の野球教室の最後にも、宗は子どもたちに向けてこんな話をしていた。 「今日は色々教えましたけど、これをまたチームに持ち帰って、長い間やってほしいと思います。 継続は力です。僕の座右の銘です。継続は力、続けられる人が強い、と僕はそう思っています。なので、皆さんも何か1つ信念をもって続けてください」 とにかくアウトを取ること。この気持ちを持ち続ける、継続することが力になり、3年連続でのゴールデングラブ賞とベストナインになったに違いない。いよいよ2024年は10年目のシーズンに入る。来季もオリックスのホットコーナーを守り、チームを好守で牽引することを期待したい。