神戸市、平日の中学部活動も地域移行へ 方針公表、2026年度から
神戸市教育委員会は、2026年度から公立中学校の平日・休日の部活動を地域移行する方針を明らかにした。近く市議会の教育こども委員会で説明する。国は23~25年度を「改革推進期間」とし、休日の部活動を段階的に地域移行していくことを目指している。 市教委の資料によると、新たな地域クラブ活動の名前を「KOBE◆KATSU(コベカツ)(仮称)」とする。地域のスポーツ団体などが主体となる方針だ。地域のクラブチームの指導者や希望する教員が指導し、学校施設だけでなく地域の施設も活動場所とする。 生徒は学校の枠を超えて、自分がやりたい活動を選ぶことができる。会費制で、各家庭が負担したお金を各クラブの運営費用にあてる。 神戸市は、すでに休日の部活動で外部の指導員を導入している。23年度には垂水区の中学校5校で、休日の運動部の活動を地域クラブ活動として試験的に行っていた。 26年9月に完全移行することを目指し、今後生徒や保護者への説明などを進めるという。背景には、少子化による生徒数の減少の影響で学校単位での部活動の維持が難しくなることや、教員の働き方改革の必要性などがある。(杉山あかり)
朝日新聞社