熊本県が外国人観光客の滞在増加率で全国1位 人気漫画・ONE PIECEの『麦わらの一味』像がきっかけで熊本を訪れ周遊も 新スポット『大海賊百景』が熊本空港に
ジンベエ像の宇土市は7倍超える伸び
熊本県内で最も大きく7倍を超える伸びの宇土市では、操舵手・ジンベエ像の前に、外国人観光客の姿があった。 スペインからの観光客は「ジンベエ像で最後。全部の像と写真を撮りました」と話し、香港からの観光客は「熊本にはONE PIECEの像がたくさんあるから」と、熊本に来た目的がONE PIECEのようだ。 また、人気の観光地・阿蘇のJR阿蘇駅前に置かれた狙撃手・ウソップ像の前でポーズをとるポルトガルからの観光客は「大学生のときからONE PIECEを知ってます」と話し、台湾からの観光客は「息子がONE PIECE好きです」と話した。 全ての外国人観光客がONE PIECEを知っているわけではなかったが、その人気は高く、ナビタイムジャパンでは、『麦わらの一味』の像が、外国人観光客が熊本を訪問するきっかけになっていて、地域の周遊にもつながっていると分析している。
熊本空港では『大海賊百景』をお披露目
一方、熊本空港のそらよかパークには『ONE PIECE熊本復興プロジェクト』の一環で、巨大イラストが12月2日にお披露目された。 漫画・ONE PIECEの連載1000話を記念して尾田さんが描き下ろした『大海賊百景』。高さ5メートル、幅18メートルの巨大イラストには、全世界を対象に行われたファン投票の上位のキャラクターを中心に描かれていて、熊本を訪れた観光客を出迎える。 熊本県の木村敬知事は「空港の巨大な『大海賊百景』で、世界中の人が『熊本に来てよかった』と『ワンピースの聖地に来た』と喜んでくれることを願っている」と述べた。 熊本地震からの創造的復興に向け新しく生まれ変わった熊本空港は、地震前に3路線週8便だった国際線が、2025年2月には5路線週43便と大幅に増加。空港を利用する外国人旅行客も今年度は過去最多の35万人を見込んでいる。 週刊少年ジャンプの中野博之ワンピースメディア担当編集長は「熊本空港は熊本の玄関口なので、日本中、世界中から銅像を周りに来たときにまず見て喜んでもらえる場所になった」と話す。 熊本に駆けつけてくれた『麦わらの一味』。ルフィたちとの復興に向けての航海はまだまだ続く。 (テレビ熊本)
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