次の日本代表 本田、香川はどうなる? アギーレ監督好みの選手とは?
アギーレ監督の下、サムライ・ブルーはどんな戦いを披露してくれるのだろう。まだそれを予測するのは時期尚早としながらも、エルナンデス記者は昨年のフェデレーションカップで日本が激しい打ち合いの末散ったイタリア戦のような展開ではないかと言う。「あのイタリア戦、日本にはダイナミックさ、サイドアタック、(パスの)正確さが印象的だった。残念ながら3-4で敗れたけど、私は感銘を受けた。だからW杯でも期待していた。でも何かが足りなかった。それを補ってくれるのがハビエル・アギーレではないだろうか。日本サッカーにはブラジルでコスタリカが演じた心地よいサプライズが訪れる予感もあるね」。 ニックネームの“バスコ”(バスク人)は、両親がスペイン・バスク地方の出身であることに由来する。何か差別的な響きも感じられるのだが、彼のバックグラウンドが凝縮された愛称で、本人も周囲にも全く違和感がない。このニックネームも、また彼のプレースタイルそのままといえるかもしれない。監督としての腕前は、これまでオサスナ(4シーズン=以下同)、アトレチコ・マドリー(3)、レアル・サラゴサ(1)、エスパニョール(2)と4チームを指揮したスペインの方が評価が高い。メキシコ代表としては予選突破の救世主として不動の地位を築いたが、本番では、8強の壁を破れず、国民の信頼を得られなかった。南アフリカ大会では、前述した選手起用や采配が「不可解だ」と指摘され、戦犯のレッテルが貼られた。その意味でも、アジアの異国での采配に注目される。 「4年後のロシアではメヒコとハポン両方を応援するだろうね」。あるメキシコ人ファンも“バスコ”にエールを送る。 (文責・三浦勝夫/米国在住スポーツライター)