“鉄旅”を愛する67歳オバ記者、『大人の休日倶楽部パス』を使って青森へ 「寿司屋や海鮮居酒屋には行かない」理由
ペパーミント味の空気と津軽海峡雪景色
とはいえ、初日は午後からインタビューで、ひとり旅の極意を話し倒してハタと気づいた時は日はとっぷり暮れていた。夜の車窓を思うとテンションが上がらないんだよね。 ぐずぐずしているうちに「よし、明日からにしよう」と。そんなこんなで『大人の休日倶楽部パス』の利用期間の2日目に東京駅から10時45分発のはやぶさに乗車した私。もう、東北新幹線の速さといったらね。列車じゃない。ほとんど飛行機よ。その速さをたっぷり味わって約4時間。午後2時34分に青森に到着したんだけどさ。去年の同じ時期は人もまばらだったのに、今回はシニアでいっぱい。 しかしなんたって冬旅で感動するのは駅から外に出た時なの。何がってペパーミント味の空気と津軽海峡雪景色よ。こればかりは来てみないとわからないって。 朝5時から駅前の市場で海産物をあれこれ買ってトンボ帰り でね、夕飯は私みたいな旅の上級者(自称!)になると海鮮居酒屋や寿司屋には行きません。ホテルの近くの地元経営の小さなスーパーでお総菜を買ってホテルで食べる。青森の人が日頃食べているものが美味しくないわけがないもの。そして翌朝は、朝5時から営業している駅前の市場で海産物をあれこれ買って朝9時53分発の新幹線に乗ってトンボ帰り。 何しに来たと言われそうだけど、関東のおばちゃんに雪の青森を歩き回るなんて無理だって。駅から出て雪道を歩き出したら、まぁ、オッカナイのなんの。67歳の現実を思い知らされたわよ。 4日目は夕方発の上越新幹線に乗って夕陽見物。長岡駅でトイレに入って滞在時間30分でUターン。最終日はライター仲間の青木まき子さんが移住した那須塩原でランチ&お茶&道の駅で野菜漁り。こうして私の今年最後の旅は終わったのでした。忘れ物もけがもなくてよかった。年を重ねるとそれがいちばんよね。 ◆ライター・オバ記者(野原広子) 1957年生まれ、茨城県出身。体当たり取材が人気のライター。これまで、さまざまなダイエット企画にチャレンジしたほか、富士登山、AKB48なりきりや、『キングオブコント』に出場したことも。バラエティー番組『人生が変わる1分間の深イイ話』(日本テレビ系)に出演したこともある。昨年10月、自らのダイエット経験について綴った『まんがでもわかる人生ダイエット図鑑 で、やせたの?』を出版。 【430】67歳オバ記者が提案する「たった540円」で1日満喫するバス旅 「ライトアップされた東京タワー」も楽しみながら 【429】67歳オバ記者、「すごく狭い交友関係」で続ける“人付き合い”「人に交わると想像を超えた面白いことがある」 →オバ記者の過去の連載はコチラ