【ロスジェネ世代】40代・50代までにいくら貯めればいい? 「貯蓄1000万円」未満の世帯割合は?
ロスジェネ世代の方は、今の時点で、老後に向けてお金をどれくらいためられていればいいのか、気になるのではないでしょうか。 そこで今回は、今の40代・50代、いわゆるロスジェネ世代の夫婦が老後を考えたとき、どれくらい貯蓄があればいいのかについて考えてみます。 ▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?
ロスジェネ世代とは
まずは「ロスジェネ世代」という言葉について確認していきましょう。ロスジェネ世代とはロストジェネレーションの略で、直訳すると「失われた世代」となります。メディアでは「見捨てられた世代」といわれることもあるようです。 ロスジェネ世代が生まれたのは1970年から1980年ごろであり、今現在40代から50代の方々が該当します。この世代は就職活動の時期や就職して働きだした直後に就職氷河期と呼ばれる不況を経験しており、社会人生活のスタートがうまく切れなかったといわれています。 社会人としてのスタート前、あるいはその直後に不況に見舞われたことから、収入面や職業面で自信のない方が多いと言われているのがロスジェネ世代です。
40代・50代の貯蓄額の平均は? いくらためられていればいい?
何かと苦しい状況にある方も少なくはないロスジェネ世代ですが、では、この世代の貯蓄額の平均はどれくらいなのでしょうか。 総務省統計局の家計調査報告によれば、2022年次の2人以上の世帯における貯蓄額の平均は、世帯主が40歳から49歳の世帯で1160万円、世帯主が50歳から59歳の世帯では1828万円となっています。 また、2022年次の2人以上の全世帯における貯蓄額の平均値は1901万円、中央値は貯蓄が0円の世帯を含めた場合でも1091万円となっています。ここから考えると、夫婦ともに40代・50代の世帯においては、ロスジェネ世代であっても貯蓄1000万円未満の世帯の割合は半数以下であろうことが想定されます。 これらのデータから、標準的な生活を送っていきたいと考えるのであれば、40代で1160万円、50代で1828万円はためておきたいところです。逆に、これ以上の額をためられていれば、余裕のある状況だといえるでしょう。