【長崎】林官房長官「残念」米議員原爆正当化発言に
NCC長崎文化放送
アメリカのグラム上院議員が日本への原爆投下を正当化する発言を繰り返し、日本政府が懸念を強めています。 【写真】林官房長官「残念」米議員原爆正当化発言に
林官房長官は「極めて残念」と述べ、長崎の被爆者からは「絶対に許せない」など怒りの声が上がっています。 林官房長官: 「こうした発言が繰り返されたことについては極めて残念に思います。グラム上院議員を含め被爆の実相の正確な理解を促進するため不断の努力を行ってまいりたいと」 林長官は、広島・長崎への原爆投下について 「多くの尊い命を奪い、病気や障害など言葉に尽くせない苦難を強いた人道上極めて遺憾な事態をもたらした」と指摘しました。 その上で「核兵器の使用は国際法の思想的基盤にある人道主義の精神に合致しない」と強調し、こうした日本の考えをアメリカ政府やグラム議員の事務所に伝えたと発表しました。 グラム議員は8日、アメリカ上院の歳出委員会の小委員会で広島や長崎への原爆投下を例示してイスラエルへの弾薬供与の必要性を主張していました。さらに、12日にもテレビ番組で原爆の投下について「正しい決断だった」と発言していました。 この発言に長崎の被爆者は…。 被爆者・川野浩一さん(84): 「無関係にたくさんの人たちが殺された。私たち被爆者にとっては許せない発言。戦後80年近く経つけども長期にわたって多くの人たちが苦しんでいる。その実態を無視したような格好であの原爆投下は正しかったんだとそういう発言は私たちは絶対に許せない」
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