明智光秀の古文書が再発見
びわ湖放送
県は19日、所在が分からなくなっていた戦国武将・明智光秀の古文書が、再発見されたと発表しました。 県によりますと、再発見された古文書は、「明智光秀寄進状」で、1577年に坂本城主だった明智光秀が大津市の聖衆来迎寺に仏を供養するための米を寄進することを伝えた内容です。戦前に東京大学の史料編纂所で調査されましたが、その後、原本の所在が分からなくなっていました。今年10月3日に大津市の来迎寺住職から連絡を受けた県立琵琶湖文化館が調査・鑑定したところ残っていた書き写しや、花押などから原本と確認されました。古文書は、先々代の住職が包み紙につつんでタンスに保管していたとみられています。 原本が見つかったことで、寄進状にあった花押については光秀の直筆であることが確認でき、「檀紙」と呼ばれる上質の和紙に書かれていることなどが判明したということです。また、この時期であれば、肩書として「日向守」や「惟任」などとするところ、「明智」と使っている点は異例で、今後の研究ポイントの一つになるとしています。 再発見された古文書「明智光秀寄進状」は、来年1月7日から県立安土城考古博物館で展示されることになっています。
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