10年以上経過した「スペアタイヤ」は使えません! 意外と知らない「テンパータイヤ」の賞味期限と使い方をお教えします
100キロ近く走ったテンパータイヤは使用しない
何らかの理由で、100km近くテンパータイヤで走ったとすれば、そのテンパータイヤは新品に交換した方が望ましい。ちなみに、テンパータイヤを駆動輪に装着するのはNGで、駆動輪以外で使用するのが基本。4WDの場合は、取扱説明書をよく読んで、装着可能な位置を確認しておこう。 現実問題としては、テンパータイヤは未使用のまま、クルマ自体が廃車になるケースがほとんどだが、未使用であってもゴム製品のため、経年劣化は確実に進んでしまう。しかもテンパータイヤは指定空気圧が高いので、ゴムのひび割れやバルブの劣化などの影響は無視できない。 タイヤメーカーでは、未使用のテンパータイヤでも製造後10年を目安に交換することを奨励しているので、10年経ったら未使用でも迷わず交換しよう(1本1万円前後)。 また、ゴム=タイヤの大敵は、紫外線、オゾン、油。直射日光や雨、水、油類の影響をほとんど受けないトランク内に搭載しているテンパータイヤなら、10年持つかもしれないが、アンダーフロアに吊り下げられ、車外に露出しているタイプは、条件が厳しくなるので、5~7年で交換した方が安心だ。