【MLB】アスレチックスが過去最高の約1億ドルまでペイロール増額か 理由は収益分配か
しかし、いくらアスレチックス側がペイロールを増やしたくとも、選手がアスレチックスに加わる気になってくれなければ意味がない。「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタールはアスレチックスの今オフの苦戦を報じている。 アスレチックスは来季からサクラメントにあるジャイアンツのAAA球場を間借りするため、FA選手にとって今まで以上に魅力的とは言い難い球団になってしまっている。マイナーの球場でプレーしなくてはならないマイナスは大きく、事実、ドジャースからFAになったウォーカー・ビューラーからはオファーをすげなく断られたとマーク・コッツェイ監督が「NBCロサンゼルス」に漏らしている。 そのため、FAではなく、トレード補強に注力しようとするが、今度は他球団が欲しがるような選手がアスレチックスには少ないという現実を突きつけられる。現在、MLBでは多くの球団が勝負モードに移行しており、今オフはほとんどの球団がMLBレベルの戦力を補強しようと動いている。つまり、売り手の球団が少ないため、有望株を放出して主力を獲得するようなトレードが起こりにくい。そのため、まだ再建途上でMLBレベルの戦力が少ないアスレチックスは、他球団にとって魅力的なトレードパートナーに映らないのだ。 2028年からはラスベガスの新球場に移ることが期待されるアスレチックス。こけら落としに向けて戦力を整え、弾みを付けたいところだが、早くも壁に当たっているようだ。