TDSファンタジースプリングスに初のクリスマスツリー登場…4回目のTHEA賞受賞も
2024年の東京ディズニーリゾート(TDR、千葉・浦安市)の一番の話題は、6月6日に東京ディズニーシー(TDS)にグランドオープンした新テーマポート「ファンタジースプリングス」(FS)だ。テーマ・エンターテイメント協会(米カリフォルニア州に本部を持つ国際協会)が制定する「THEA(ティア)賞」をこのほど受賞した。初のクリスマスシーズンを迎え、併設のFSホテルでは、クリスマスデコレーションが初公開された。年内は全館満室のためウェブサイト上で体験を。 【写真】吉岡里帆、TDSファンタジースプリングスを満喫! ディズニー映画「アナと雪の女王」をテーマにした「フローズンキングダム」、「塔の上のラプンツェル」をテーマにした「ラプンツェルの森」、「ピーター・パン」をテーマにした「ピーターパンのネバーランド」の3エリアがメインのFSは、クリスマスの季節であろうが、それぞれの世界観は不変で、クリスマスツリーが登場したり、キャラクターがサンタの衣装を着たりすることはない。 併設されている東京ディズニーシーファンタジースプリングスホテル(以下ホテル)では、開業後初めて飾られたクリスマスデコレーションとイルミネーションを公開した。ツリーは7本あり、このエリアだけは季節感があっていいのだ。グランドロビーの中央に華やかにきらめく、蝶(チョウ)をあしらった2本のツリーや、アール・ヌーボー様式におとぎ話の雰囲気をミックスしたホテル独自の「ストーリーブック・ヌーボー様式」をコンセプトにした高さ約3・6メートルの大きなツリーなどが飾られている。クリスマス色の赤や緑ではなく、水色や紫が似合うFSの動植物のモチーフを取り入れたオリジナルデザインの幻想的なツリーになっている。 撮影した竹松明季カメラマンは「グランドロビーにある2本のツリーに迎えられ、クリスマス気分が高まった。細部には蝶が飾り付けられ、もみの木に楽しげに止まっている一対の鳥もかわいらしい。レストランのツリーにはスプーンとフォーク、よく見るとブドウもオーナメントとして飾りつけられており、遊び心を感じさせる」と小さな発見の連続だったという。 ホテルの向こう側にあるFS内は、夜になると「アナと雪の女王」のアレンデール城とエルサの氷の宮殿がライトアップされて、独特の世界観を放っている。ホテルを含むこのFSのテーマポート全体で2025年THEA賞のアウトスタンディング・アチーブメント部門テーマパーク分野を受賞した。25年3月に米で表彰式が行われる。 TDRを運営するオリエンタルランド(OLC)の高野由美子会長は「FSは、構想から開業まで10年にも及ぶ、OLCとディズニー社のこれまでの経験と英知を結集して作り上げた世界で唯一のエリアです。何度訪れても新しい感動とサプライズをご提供できる場所として、これからもゲストの皆さまに愛される場所であり続けたいと思います」と受賞を喜ぶ。 94年に開設されたTHEA賞は、TDRとしては、02年のTDS(01年9月開業)、09年のTDSのショー「レジェンド・オブ・ミシカ」、19年のTDSのアトラクション「ニモ&フレンズ・シーライダー」に続く4回目の受賞。TDL(ランド)ではなく、いずれもTDSというのは、ディズニーシーが世界に日本にしかないということが大きい。25年目を迎える2025年もTDSは進化し続けるに違いない。(酒井 隆之)
報知新聞社