「負債26億円以上も自己破産は通用せず…」水原一平“ウーバーイーツ配達員”がネタではない切実事情
ドジャース大谷翔平をめぐる巨額詐欺事件で罪を認めた水原一平被告がウーバーイーツの配達員として再出発した。 【写真をみる】すごい…!スポーツウェアブランドで紹介されていた真美子夫人の「美脚ぶり」 《おいおい、ネタだろ》 《さすがにこれは草》 ネット上では嘲笑する声も飛んでいるが、水原被告の、のっぴきならない現状を考えれば仕方のないことだ。 水原被告は大谷の銀行口座から約1700万ドル(約26億円)を不正送金した銀行詐欺と税金の虚偽申告で訴追。6月4日(日本時間5日)に行われた罪状認否で2つの罪に対して有罪答弁を行った。 証言台に立った同被告は大谷の口座から26億円あまりを盗んだことに対し 「私は被害者Aのために働いていました。彼の銀行口座にアクセスできました。私はギャンブルで多額の借金を抱えており、彼の銀行口座から電信送金しました」 と証言。大谷を「被害者A」と呼んだ。 また、’22年の確定申告において違法賭博で得たと思わる410万ドル(約6億3500万円)を申告しなかった罪も認めた。 米国の法律では2つの罪で最大33年の禁固刑の可能性もあるが、同被告は司法取引に応じており 「おそらく5年~10年の禁固刑」(事情通) になる見込み。米国で刑期を終えたあとは、強制退去させられるという。スポーツ紙メジャー担当記者の話。 「大谷が返済を求める、求めないに関わらず、水原被告は26億円以上の負債を抱えることになる。そんななか現状、就ける仕事は限られる。ウーバーイーツの配達員というのは理にかなった仕事だ」 水原被告の本業は通訳だが、有罪判決を待つ身で雇用される可能性はゼロ。ならば、と飲食店やスーパーマーケットなどの店舗で働いたとしても早々に身バレし、マスコミが殺到することは明らかだ。 その点、ウーバーイーツならば配達先は日々変化するため、身バレしたとしてもマスコミに囲まれる可能性はほかの職業より低い。 「途方もない借金を抱え、一部では『自己破産』というワードも出ているが、詐欺で奪ったカネについて自己破産は通用しない。つまり水原被告は今後の人生で最大限返済していかなければならない。生活のための日銭も稼がねばならず、地獄のような人生を歩むことになる」(同・スポーツ紙記者) 一部報道では、ネットフリックスで“ミズハラ事件”の映像化の話も浮上している。日米を股にかけての関心事だけに、大きな収益を生む可能性もあるが、水原被告が恩恵を被るかどうかは微妙なところだ。 「米国は何でもビジネスにする国ではあるが、詐欺を行った犯罪者に収益が渡ることには否定的な意見も多い。肖像権の問題もある。ここにきて映像化の話は『勇み足』という報道も増えてきている」(テレビ局関係者) かといって、ウーバーイーツ配達員として26億円を返済するのは無理がある。そう考えると、やはり同被告の自伝出版が最も現実的かもしれない。 一連の事件を取材する別のスポーツ紙記者は 「水原被告の判決は10月25日(日本時間10月26日)に言い渡される。ウーバーイーツに従事し勤労意欲を示すことで、少しでも量刑を軽くしたいのだろう」 と見立てた上で、自伝出版について 「すでに複数のオファーが水面下で届いていると聞いている。もちろん、すぐに応じることはないが、負債を軽くするには、それしかないと思う」(同・スポーツ紙記者) と語る。 “ミズハラ劇場”はまだまだ続きそうだ――。
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