智弁和歌山が2年ぶり27回目の優勝 近大新宮届かず、高校野球和歌山大会決勝
第106回全国高校野球選手権和歌山大会は29日、和歌山市の紀三井寺球場で決勝があった。初めて決勝まで勝ち進んだ近大新宮が智弁和歌山と対戦し、2―4で惜敗した。智弁和歌山の優勝は2年ぶり27回目。 【田辺の夏終わる 準決勝で智弁和歌山に敗れる 高校野球和歌山大会の記事はこちら】 【29日】 ●決勝 智弁和歌山 000 001 120―4 000 000 002―2 近大新宮 〔智〕渡邉、中西―上田〔近〕響、田中、小田島、西田、西島―井上(二)高桑(智) 試合前半は両校とも得点できず、引き締まった試合になった。 近大新宮は、これまでの試合同様、投手陣を次々と投入して智弁和歌山の打線をかわしたが、クーリングタイム終了直後の6回に先制点を奪われた。7、8回には計3点を追加された。攻撃では2回に1死から矢守、井上の連続安打で一、二塁の好機をつくったが、続く打者が併殺打に倒れた。9回には2死から和嶋、長堀、矢守の連続安打で満塁とし、井上が敵失で出塁した間に走者2人が生還。最後まで目が離せない試合をした。 ■初の決勝、仲間に感謝 近大新宮の長堀竣主将(3年)は「甲子園へ行けないのは悔しいの一言。智弁和歌山は気の抜けない強い相手だった」と語った。初の決勝進出については「誰か1人でも欠けていたら、ここまで来られなかった。ありがとうと言いたい」と仲間への感謝を口にした。 産屋敷秀信監督は「9回2死から2得点できたことは、今後の人生にもつながると思う。子どもたちには感謝の気持ちしかない」と話した。 【27日】 ●第2試合(準決勝) 近大新宮 001 000 002―3 000 000 000―0 和歌山東 〔近〕西田、田中、小田島―井上〔和〕増岡、前芝―辻奨(三)李(近)(二)矢守(近)、芝(和)
紀伊民報