オシムヘンとルカクの去就に注目…交渉続くナポリとチェルシーに新展開?
今夏の移籍市場で去就に注目が集まっているナイジェリア代表FWヴィクター・オシムヘン(ナポリ)とベルギー代表FWロメル・ルカク(チェルシー)の動向に進展があったようだ。30日、イタリアメディア『ジャンルカ・ディ・マルツィオ』や移籍市場に精通するイタリア人記者のファブリツィオ・ロマーノ氏などが伝えている。 ナポリは昨年12月にオシムヘンとの契約を1年延長し、2026年6月30日までとなる新契約を締結したが、この時に1億3000万ユーロ(約215億円)の契約解除条項を設定。これに伴い、今夏の退団は既定路線であると見られており、このことをアントニオ・コンテ新監督も認めている。 このような状況から、代役の獲得を検討しているナポリは、チェルシーからルカクを獲得することに関心を示している。しかし、今夏のレンタル移籍を認めていないチェルシーは、完全移籍での売却を要求しており、資金を捻出するためにもナポリはオシムヘンが退団した場合にのみ、ルカク獲得に動き出すことが明らかになっている。 だが、オシムヘンの売却に対する要求額が高すぎるため、売却先が見つからず。ナポリはすでに契約解除条項よりも低い金額での取引に応じる姿勢を示している状況ながら、関心が寄せられているパリ・サンジェルマン(PSG)との交渉は進展していないことが伝えられている。 2024-25シーズンの開幕が迫っている状況のなか、プレシーズンマッチのメンバーからオシムヘンは外れており、依然として同選手の退団は既定路線となっているものの、ルカクの獲得交渉も進まないことから、ナポリは両選手の相互移籍を解決するためにかねてよりオシムヘンへの関心を示しているチェルシーに新しい条件を提示しているようだ。 チェルシーとしては現状の移籍金や給与でオシムヘンを獲得するつもりがないため、獲得に動いてはいなかったものの、報道によると、ナポリは7000万ユーロ(約116億円)+ルカクという条件でオシムヘンを譲渡することをチェルシーに提案しているという。 なお、当初は買い取りオプションが付随するレンタル移籍の可能性も指摘されていたが、オシムヘンの代理人を務めるロベルト・カレンダ氏が「ヴィクターについての空想上の移籍について読んだ。まるで彼がすぐに配達される荷物のようだ。この荷物はナポリの歴史上3度目のスクデット獲得した時の最多得点者だ。敬意を示し、フェイクニュースはやめよう!」とこの噂を完全否定している。 それでも、チェルシー行きの可能性については否定しておらず、買い取り義務付きのレンタル移籍は完全移籍扱いにもなることから、同条件も含めて話し合いが新たに始まったことが伝えられている。現時点でどれほど進展しているかは明らかになっておらず。また、新オーナーが就任してからチェルシーが新しい給与体系を構築していることもあり、移籍成立のためにはオシムヘンが減給に応じる必要性も指摘されている。 ただ、かねてよりオシムヘンがプレミアリーグでのプレーを望んでいることもあり、チェルシー加入には前向きになっているとも噂されているが、果たしてナポリとチェルシーの交渉がまとまることはあるのだろうか。
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