「朝夕2部制」は出場校の78%が「効果あり」 今夏の高校野球、出場校アンケートを報告
日本高野連は15日、今夏に行われた第106回全国選手権大会の第4回運営委員会を大阪市内で開き、暑さ対策として同大会から導入された「朝夕2部制」について、出場49校の78%(38校)が「効果あり」と答えたアンケートの結果が報告された。 朝夕2部制は猛暑下での試合を避けるため、大会第1日から第3日まで実施。アンケートでは「とても効果がある」が15%(7校)、「効果がある」が63%(31校)、「あまり効果がない」は10%(5校)、「効果がない」はゼロ、「その他」は12%(6校)だった。 「選手の調整がしやすかった」など歓迎する声があった一方で、第3試合のゲームセットが午後9時36分になったことについて「終了時刻が遅すぎる」「応援団の宿泊が負担」という意見もあった。 昨年から導入している五回終了時のクーリングタイムについては82%(40校)が「効果あり」とした。 また、観客などの救護室の受診状況も発表され、朝夕で観客の入れ替えを行った第3日までは53人で、朝夕2部制ではなかった昨年の109人に比べて半減した。担当者は「2部制は観客について目に見える効果があった」と説明した。 日本高野連の井本亘事務局長は来年の選手権での暑さ対策について「どうするか検討を続けたい」と話した。