STマイクロ、売上高200億ドルの目標達成3年先送り-受注低迷続く
(ブルームバーグ): 欧州の半導体メーカー、STマイクロエレクトロニクスは、自動車・工業用半導体の受注低迷を踏まえ、年間売上高200億ドル(約3兆980億円)の目標達成時期を3年間遅らせ2030年に変更した。
STマイクロの「資本市場デー」開始前に発表された20日の資料によれば、同社は新たに28年までに約180億ドルの売上高を達成し、27-28年に営業利益率を22-24%とする中間目標を設定した。
同社はこれまで27年までに年間売上高を200億ドル以上にするとの目標を掲げていた。
米国のアップルやテスラ向けに半導体を製造するSTマイクロは、自動車・工業・電子機器関連の顧客からの受注が減り、今年すでに業績予想の下方修正を2度余儀なくされ、10月には27年末までに数億ドルのコスト削減を目指すコスト削減プログラムを発表していた。
ジャン・マーク・シェリー最高経営責任者(CEO)は投資家らに向けたあいさつで、STマイクロが「対象とする市場は頻繁に危機が発生し競争も激化するなど、ますます複雑化している」と指摘しながらも、同社は「市場の2倍速いペースで成長できると考えている」と語った。
STマイクロは以前、今年の売上高を前年比23%減の約132億7000万ドルと見込んでいた。1-9月の営業利益率は13.1%だった。
同社の株価は20日の取引を1.2%安の22.95ユーロで引けた。終値として約4年ぶりの安値となった。
原題:STMicro Pushes $20 Billion Revenue Target Back Three Years (1)(抜粋)
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Christina Kyriasoglou