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＜町は波打った　液状化の現場から＞ 父建てた家 後ろ髪引かれ　富山県射水市港町

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北日本新聞

（写真：北日本新聞社）

　「半壊」と判定された自宅を離れる日。富山県射水市港町（新湊）の野村佳江さん（５０）は、床の間で写した家族の写真を引っ越しの段ボールに詰めた。自宅は築４２年。他界した父が建てた。 　「（引っ越しを）父が知ったら悲しんだと思う。離れたくないけど、傾いた家にはとても住めない」。息子がローンを組み、市内に中古の戸建てを求めた。自宅のコンクリート基礎の亀裂は、徐々に広がっている。

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