松尾スズキ、シアターコクーンで俳優養成所開講「自分の芝居にも」
東京・渋谷の「シアターコクーン」(休館中)で若手俳優を育成する養成所「コクーン アクターズ スタジオ」が4月1日、開講した。シアターコクーン芸術監督で劇作家・俳優の松尾スズキ(61)が長年温めてきた構想という。 松尾は開講の理由について「舞台出身の若い俳優で生きのいい人がいないという悩みがあった。(主宰する劇団)『大人計画』も高齢化し、物語が作りにくくなった」と語った。 第1期生は、オーディションを経て選ばれた18~28歳の24人。松尾や杉原邦生ら演劇界で活躍する講師陣から演技と歌唱、ダンスなどを1年間学び、来年3月に松尾のオリジナル脚本、杉原演出の発表公演をシアターコクーンで開催する。 松尾は「見込みのある人とは付き合いが続くし、自分の芝居で必要なときには出てもらうことになるのでは」と受講生の成長に期待を寄せた。(水沼啓子)