GM、中国事業で最大8400億円の損失計上へ…EV・HVの競争激化
米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)は4日、中国での業績不振を受け、工場閉鎖などに関連して最大56億ドル(約8400億円)の損失を計上する見通しだと発表した。BYDなど、電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)を安価に販売する中国の地元メーカーとの競争が激化していることが背景にある。 【図】一目でわかる中国EV。各社が欧州に進出
GMは中国の上海汽車集団と合弁で中国事業を展開している。発表によれば、工場閉鎖などのリストラ費用として27億ドルを計上するほか、中国の合弁事業の価値の引き下げに伴って26億~29億ドルを計上する。損失の大半は2024年10~12月期に計上するとしている。現時点で、どの工場が閉鎖の対象かは明らかになっていない。
米メディアによれば、GMの中国における23年の販売シェア(占有率)は約9%で、13年の約14%から低下した。中国事業では今年に入って3億ドル超の損失が発生しているという。(ニューヨーク支局 小林泰裕)