高校野球の南北北海道大会が26年夏から地区予選廃止、他県同様ひとつのトーナメントに
北海道高野連は15日、札幌市内で理事会を開催し、26年夏から、南北北海道大会ともにトーナメントを一本化し、道内各地区予選を廃止することを決定した。これまで南北海道は函館、室蘭、札幌、小樽の4地区、北北海道は空知、旭川、名寄、北見、十勝、釧根の6地区に分かれ、各地区予選を突破した代表16校が道大会に進出していたが、地区による試合数にばらつきがあった。野球部員の減少による参加校の減少や地区間格差の是正のため、22年から大会方式変更が検討されてきた。 新方式では、1、2回戦は各地区内同士で対戦し、3回戦からは地区を越えた対戦となる。初年度は3回戦、準々決勝を札幌、函館(南大会)と旭川、帯広(北大会)で実施し、準決勝と決勝はエスコンフィールドで行う。25年は準備期間として現行のまま。春と秋も従来通りの予定だ。 59年に南北分離して以降、初の大改革となる。理事会後取材に応じた横山泰之専務理事(50)は「賛否あり『16代表出せるうちは今のままでも』という意見もあったが、出せなくなってからでは遅い。安定的に大会を開催するため」と説明した。宿泊費などの遠征費がネックとなる場合も考えられるが、これまで地区突破が難しかったチームにも上位進出する可能性が生まれ、甲子園への道が広がることになりそうだ。【保坂果那】