子どもを“英語嫌い”にする、親が絶対言ってはいけない「3つの言葉」
おうち英語講師と英語絵本読み聞かせ活動をしている辻めぐみです。地域で英語絵本の読み聞かせ活動をしていると様々な親子に出会います。 まるで『ハリーポッター』! 世界も注目する、日本に開校した“超名門イギリス寄宿学校”ならではの魅力 英語に対する思いは人それぞれ。時折見かける「子どもに英語を好きになって欲しいなら言わないほうが良い親のセリフ」を3つピックアップして、より良い対応をご紹介したいと思います。
1.「英語ができないと将来困るよ。」
小学生以上の親御さんからはこんな声掛けが時々聞こえてきますが、不安を煽る形にしなくとも、子どもに英語の必要性を伝えることはできます。「周りの子に置いていかれるよ」「英語が出来ないと選べる仕事が減るんだってよ」といった不安を煽る言葉は避け、英語ができることで得られる楽しみやメリットを伝えるのがおすすめです。 例えば 「ポケモンって実は英語版の名前もあって面白いらしいよ?」 「英語のほうが君の大好きな昆虫の情報がたくさんあるんだって!」 「英語を使えば世界中の人にあなたの好きな〇〇を伝えられるね。」 といった、子どもの心に寄り添ったポジティブな言葉がけができると思います。 これにより、子どもは英語に対して前向きな気持ちになり自然と学びたいと思うようになるかもしれません。できれば親も一緒になって英語を使い、子どもや自分の世界を広げられると良いですね。
2.「英語だからママは無理」
外国人が英語で話しかけてきた。 図書館で子どもが持ってきた絵本が英語だった。 おもちゃを買ったら説明書が英語だった。 そんな時みなさんはお子さんの前でどんな反応をするでしょうか? 例えばお子さんが親御さんに「読んで」と英語絵本を手渡した時の様子を見ていると、「英語だから読めないよ。戻してきて!」とすぐさま拒否する方もいれば、とりあえず本を開き分かる範囲で読んでみる方もいます。親御さんのお話を直接伺ってみると、意外なことに対応の違いは英語力の有無だけから生まれているのではありません。チャレンジ精神と柔軟性が大きく関係しているように感じます。英語に明るくないとしても、英語に対応しようとする姿勢はお子さんに見せることができますよね。 というのも親が英語に対して抵抗感を持って避けようとすると、その姿を見た子どもは「日本語じゃない言葉は避けて通ればいいんだ」「英語って難しいものなんだ」と感じながら育つことになってしまいます。親のマインドは子どもに伝わりやすいものです。 ベネッセ教育総合研究所の調査※によると、9割の中高生が英語の必要性を感じつつも、半数は自分が英語を使わない未来を予想していたそうです。これは、小さい頃から英語を使わない日本の家庭環境で育ったことも影響しているのではないでしょうか。 英語がとても苦手な両親だったとしても、今はアプリで読み上げや翻訳をしてくれる便利ツールが沢山あります。それらの補助を借りながらでも親が英語に対応する姿を子どもに見せることで、英語を使う自分をイメージしやすくなると思います。 ※中高生の英語学習に関する実態調査 2014、ベネッセ教育総合研究所