ファイナル第2戦で殊勲の働きを見せたホリデー「僕は便利な男なのさ。なんだってやる」
6月10日(現地時間9日、日付は以下同)にホームのTDガーデンで行われたダラス・マーベリックスとの「NBAファイナル2024」第2戦。ボストン・セルティックスは7日の初戦で成功率38.1パーセント(16/42)を残した3ポイントシュートがなかなか決まらなかった。 【動画】ファイナル第2戦で大活躍したホリデーのハイライト! 第2戦はセルティックスが成功率25.6パーセント(10/39)、マブスも同23.1パーセント(6/26)と両チームとも不発。その一方、フリースローではセルティックスの成功率95.0パーセント(19/20)に対し、マブスが同66.7パーセント(16/24)と差が生じた。 とはいえ、セルティックスは前半を終えて2枚看板のジェイソン・テイタム、ジェイレン・ブラウンが計13得点と不振。テイタムは計18得点9リバウンド12アシストのトリプルダブル級のスタッツを残し、ブラウンも計21得点7アシスト3スティールを残したのだが、ドリュー・ホリデーが見事チームを救ったと言っていい。 「僕は便利な男なのさ。なんだってやる。勝つためにこの場にいるんだ。彼らは勝つために僕をここへ連れてきてくれた。だから自分のベストを尽くすのさ」 キャリア15年目のベテランガードはそう語り、ドライブやチームメートたちとの絶妙な合わせからペイントエリアでタイムリーに加点し、前半だけで17得点を奪取。試合全体でもチームトップの26得点11リバウンドに3アシスト1スティール1ブロックの大活躍。 試合時間残り約4分にはボールを運んでいたPJ・ワシントンへプレッシャーをかけ、ルカ・ドンチッチへボールを戻すもリターンパスした際にマブスのターンオーバーを誘発。直後のポゼッションで11点差へ広げる長距離砲をヒット。さらにデリック・ホワイトの3ポイントもお膳立てし、14点差へ広げた。 その後マブスが猛追して5点差まで詰め寄られたものの、ホワイトの値千金のブロックもあってセルティックスがホームで逃げ切り、105-98の勝利を手にした。 セルティックスではホワイトが18得点5リバウンド3スティール2ブロック、クリスタプス・ポルジンギスが12得点4リバウンド2ブロックを残した。だがこの日26得点11リバウンドをマークしたホリデーは、巧みなユーロステップで相手を翻弄するなどフィールドゴール成功率78.6パーセント(11/14)に加え、ターンオーバーもゼロと見事な働きで勝利に貢献。 ファイナルの1試合で25得点10リバウンドにフィールドゴール成功率75.0パーセント超えで0ターンオーバーを残した選手は、1977-78シーズンにターンオーバーが初めて計測されてから史上初。第2戦のホリデーは攻防両面で貴重な仕事を遂行してみせた。 「彼には相手をやっつけてやるというメンタリティーがある。彼と一緒にプレーできて光栄だね」というブラウンの言葉は、セルティックスの選手たち全員の思いを代弁しているのではないだろうか。
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