路面の凍結に注意 11台多重事故受け県が看板
●防止剤散布頻度高め 6日に輪島市熊野町の県道七尾輪島線でスリップが引き金となって発生した車両11台の多重事故を受け、県は9日までに、再発防止策として現場付近に路面の凍結注意を呼び掛ける看板を設置した。能登半島地震からの復旧のため雪道に不慣れな県外業者が多く出入りする中、県は凍結防止剤の散布と巡回頻度を高め、事故防止を図る。 【写真】計11台が絡む事故が発生した現場=6日午前10時、輪島市熊野町 県によると、事故は金沢方面から輪島方面に向かって「熊野トンネル」を出た先の橋の上で発生した。路面は細かい溝が掘られて滑りにくくなっているが、片側1車線の下り坂のカーブは凍結するとスリップを起こしやすく、過去にも事故があった。 県は今後、注意看板を増設するほか、翌日までの予想気温が氷点下を下回らない場合も、状況に応じて凍結防止剤を散布する。県道路整備課の担当者は「事故で復旧作業が止まることのないよう、幹線道路の安全対策に万全を期す」と話した。