リーゼントボクサーの和気が世界初挑戦!
異色のリーゼントボクサーとして人気を集めているIBF世界スーパーバンタム級1位の和気慎吾(28、古口)が7月20日、大阪のエディオンアリーナ大阪で、同級2位のジョナタン・グスマン(26、ドミニカ共和国)と、IBF世界スーパーバンタム級の王座決定戦を行うことが6日、都内の古口ジムで発表された。 WBA世界フライ級王者、井岡一翔(27、井岡)の3度目の防衛戦とのダブル世界戦となる。 和気は昨年6月のIBFの世界挑戦者決定戦でマイク・タワッチャイ(タイ)を3-0の判定で下し、当時の王者、カール・フランプトン(英国)への指名挑戦権を獲得していたが、フランプトンがWBAの同級王者、スコット・クイッグ(英)との統一戦を優先したため、挑戦が宙に浮いていた。クイッグに勝ったフランプトンは、結局、王座を返上してWBA世界フェザー級スーパー王者のレオ・サンタクルス(メキシコ)への挑戦を表明したため、1位の和気と2位のグスマンで空位になった王座を争うことになった。 ここまで世界挑戦話が何度も浮上しながら実現しなかった和気は、臨時セコンドを務める、俳優で画家の片岡鶴太郎さんからプレゼントされたスーツとトレードマークのリーゼントを決めて会見に臨んだ。 「やっと決まってワクワクドキドキしている。世界ベルトを巻くことをずっと夢見てきた。グスマンはパンチが強い印象があるが、僕の方がスピードがある。圧倒的に勝つ自信がある。試合の前半とは言わないが、中盤には、立ち直れないほどボコボコにして沈めたい」と上気した表情で吼えた。 会見に同席した片岡鶴太郎さんは、元WBA世界スーパーフライ級王者の鬼塚勝也と元2階級制覇王者の畑山隆則のセコンドも務めた経験がある。王者2人と和気を比較した鶴太郎さんは、「他界されたアリを継ぐのは、日本のワケアリのワケ」と、得意のジョークをかましたあとに熱いエールを送った。 「3人に共通しているのは、綺麗、純粋、クレバー、そして情熱と、努力しても備わらない華を持っていること。世界をとる器。ずっとネクストチャンピオンはおまえだ!と言ってきた。グスマンは強い相手でスリリングな打ち合いになるだろうが、最後に勝つのはウチの和気だ」 続いてメディアからビッグマウスを求められた和気は、「リーゼントボクサーということでインパクトがある。和気慎吾の名前を知らない人を、この試合で魅了するためにも、試合が後半にもつれこんで、リーゼントが崩れて誰?となる前にぶっ倒す」とリップサービスをした。