「SHOGUN 将軍」は間違ったことをしていない アンナ・サワイ、真田広之に全幅の信頼「全てにおいて150パーセント」
第3話では薙刀を使った殺陣にも挑戦。出演者は、撮影前にアクションのブートキャンプに参加し、基礎的な動きを頭に叩きつけており、アンナも薙刀の構え方から学ぶことになった。「当時の女性は着物を着ているので、膝をくっつけないといけません。薙刀で戦う時も、膝をくっつけたままなのか、その時だけは離していたのかなど、現場で相談しながら細かい所作まで気を配っていました」
役者として急成長中のアンナは、「SHOGUN 将軍」が「初めて自分が本当に誇りに思える作品」になったと語る。「人の考え方を変えたり、観終わった後もつい考えてしまう作品に初めて出会えました。これから、さらに心を揺さぶるような作品に出演したい。楽しい作品も魅力的ですが、何か意味があることは素敵だと思うんです。鞠子を演じた後、自分の宿命や務めとは何かを考えさせられる時間があったので、これからも意味のある役に挑戦していきたいです」 アンナは毎作品、役者としての壁を越えるために役と向き合っている。「人間は何歳になっても新しいことを学べるし、自分でリミットをかけずに、新たな一面を開拓していきたい気持ちが強いです。鞠子も自分の役目を少しずつ見つけていく人物なので、私自身もすごく影響されています」
現状の自分に満足せず、120パーセントで作品に打ち込む姿勢は「自分のパーソナリティーだと思います」と分析したアンナ。「幼少期から、やると決めたらどんどん突き進んでいっていました。お母さんからは『人がやってないことをやりたいんだったら、みんなが遊んでいる時間にちゃんと努力しなきゃいけないんだよ』とよく言われていました。ミュージカルのオーディションに落ちてすごく悔しかった時も、毎日練習して、翌年に受かったことがありました。努力をすれば必ず実るという経験を信じて、もっと成長していきたいです」とさらなる飛躍を誓った。(取材・文:編集部・倉本拓弥)
「SHOGUN 将軍」ディズニープラスの「スター」にて独占配信中