レギュラーシーズン4位の座を懸けた戦い。レッドハリケーンズは2戦続けて先制パンチを。ヴォルテクスは防御から攻める
12月の開幕から4か月弱。初戦で顔を合わせた者同士の一戦は、それぞれ成長を証明する試合となる。
3月31日(日)にヤンマースタジアム長居(大阪)で開催されるレッドハリケーンズ大阪×九州電力キューデンヴォルテクス(リーグワン/ディビジョン2)は、レギュラーシーズンの最終戦(第10節)だ。 開幕戦時の激突では、26-22とレッドハリケーンズが競り勝った。
レッドハリケーンズは4位(勝ち点12)で、ヴォルテクスは5位(勝ち点8)。今回の試合で順位が決まり、4月下旬(20日か21日)から始まる4~6位順位決定戦に臨む(最下位はディビジョン3の3位との入替戦へ)。 ここまで9戦を重ねて高めてきた力を出し切ることが重要だ。それができれば、順位決定戦までの日々に改善すべき点が見える。
レッドハリケーンズは、今回の試合で勝つか引き分けるか、3トライ差以内の敗戦でレギュラーシーズンの4位が確定する。 ホストゲームでの集客目標は1万人。多くのファンを喜ばせるエキサイティングな80分を目指す。
6連敗と苦しんでいたチームは前節、勝利を挙げた。釜石シーウェイブス相手に序盤から得点を重ねたのが勝因。第2節(2023年12月16日)に、同じ相手に勝って以来の今季3勝目だった。
途中、接戦になった。最後はTMOでの検証の結果、相手が奪った逆転トライがキャンセルとなる冷や汗ものの展開。しかし、久々に笑顔で試合を終えたことがチームに与える影響は大きい。 杉下暢主将(FL)は試合後、表情を崩して「チームとして、まだ成長していける」と話した。
マット・コベイン ヘッドコーチ(HC)は久しぶりに勝ち切ることができた理由を、集中力高くゲームをスタートさせたからとした。 キックオフ後の12分で3トライを重ね、19得点。特に良い働きを見せたのはFWだった。強力なモールとスクラムで主導権を握る。敗戦の主原因となってきた立ち上がりの時間帯を制してチームは勢いを生んだ。