宇部の造園会社が「アレンジメント門松」 植木職人が現代風にアレンジ
宇部の「岡本常盤園」(宇部市野中1、TEL 0836-21-6343)が11月29日、正月向けに「アレンジメント門松」の予約受付を始めた。(山口宇部経済新聞) 【写真】「アレンジメント門松」 造園や植栽を手がける同社は、これまで伝統的な門松や、庭などに設置する「オリジナル門松」、ミニサイズの「盆栽門松」などを提供してきた。篠原達也社長は「従来の門松は、『和風の家に置くもの』というイメージが強く、現代建築の玄関に置くと少し浮いてしまう。若い人にも門松を身近に感じてもらえるような、堅苦しくないものを提供したい」と話す。 「アレンジメント門松」は、従来の門松でも使用する松・竹・梅のほか、生け花における「枝もの」や、ツバキやアオキといった庭先に植えられる花木、竹細工などの手作りの飾りを使用し、植木職人ならではの技術を生かして作り上げる。設置する家庭や企業の雰囲気に合わせてデザインする一点もので、花器を含めたサイズは約1メートル。価格は18,000円~。 篠原社長は「職人が減っていく中で、『堅い、古い、頑固』というイメージのある植木屋や造園業をもっと身近に感じてもらえるようにチャレンジを続けている。伝統を守ることはもちろん大切だが、新しいことに挑戦する柔軟性もあることを伝えたい。正月だけでなく、年中行事の折々に植木や造園を取り入れてもらえるようになれば」と話す。 門松の予約は、12月16日まで受け付ける。
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