「寝たきりでも車で気軽に出かけてほしい」新事業に全国から問い合わせ 医療的ケア児を育てる35歳が「同じ目線」で考えた必要な支援
同じ目線で考える
古畑さんは、提携する車両販売店を通して新車の福祉車両を販売したり、今ある車でできることを提案したりと、さまざまな相談に乗っている。「自分も医療的ケア児の子どもを育てているからこそ、同じ目線で考えることができる」と話す。
全国から問い合わせ
昨年9月には、蒼空ちゃんがバギーに乗ったまま乗降できる自動のリフト付きのデモカーを導入。SNS(交流サイト)で機能や移動する蒼空ちゃんの様子について発信すると、全国から問い合わせが寄せられた。
「父ちゃんがやらなきゃ誰がやる」
「(フルサポは)父ちゃんがやらなきゃ誰がやると、役割を与えてもらったような気持ち」と古畑さん。蒼空ちゃんは「いろんな人との縁を運んでくれた」とも感じている。「気軽に出かけたい、という家族の思いをかなえたい」。これからもさまざまな悩みに向き合い、解決の手助けをするつもりだ。