コレサワ、全国ツアー【日々会々々】東京追加公演レポート到着
コレサワが、最新ミニアルバム『日々愛々』を携えた全国ツアーの追加公演【コレサワ LIVE TOUR 2024 日々会々々】を東京、愛知、大阪、福岡にて開催し、東京公演のライブレポートが到着した。 その他の画像 2024年8月23日東京・Zepp Shinjukuにて行われた追加公演初日では、コレンズ(コレサワのファンの通称)がフロアを埋め尽くした。 定刻になると、ステージに設置されたコレサワのキャラクター・れ子ちゃん型のライトが点灯。クラップ音に乗せて、コレサワとバンドメンバーのひぐちけい(Gt.)、U(Dr.)、北村真奈美(Key.)、shizupi(Ba.)が登場する。そして、コレサワのハツラツとした「1・2・3!」というカウントから「Day by Day」でライブをスタート。「あたしを彼女にしたいなら」では観客の合いの手や合唱により一体感が生まれる。コレサワは観客を鼓舞しつつ、熱量の高いパフォーマンスで会場を盛り立てていく。 「今日は楽しい夜にしましょう。新宿にお集まりのみなさん、声を聞かせて!」と煽り、「センチメンタルに刺された」で熱気はさらに上昇。続けて恋人に怒った女の子の心境をチャーミングに描いた「ぷんぷん」を披露。Uとshizupiによる有機的なグルーヴやコレサワが奏でるアコースティックギターの軽やかな音色によって、会場に爽やかな風が吹き抜ける。その後、雑踏が聞こえるなか、コレサワがアコギをつまびきながらハミング。暗がりのステージでしっとりと「この恋はスクープされない」を歌い上げた。 「今日までにあったちょっと嫌なことやちょっとイライラしたことを、ザブーンと洗い流してあげたいなと思って作った曲があります。このツアーではみんなで大合唱しているので、ぜひ今日来てくれているコレンズも一緒に歌ってください。」と呼びかけ、「バスタイム」を歌唱。ゆったりとしたリズムと包み込むような歌声、そしてファンの合唱によって温かな空間が作り出された。「たくさん歌ってくれてありがとうございます。素敵!」と感激した様子のコレサワは、改めて「日々会々ツアーの追加公演、日々会々々ツアーに起こしいただきありがとうございます」と挨拶。北海道から福岡まで廻るバンドツアーは約6年ぶりとのことで、感謝と喜びの気持ちを伝えた。 さらに、9月4日に配信リリースするシングル「元彼女のみなさまへ」を披露。これまでにない独自の切り口で描かれた楽曲で、デビュー日の8月9日に行われた【日々会々ツアー】東京公演で初披露した際には、タイトルコールでどよめきが起きたほど。トイポップ調の遊び心のあるサウンドと、ヤキモチをポジティブな力に変えた歌詞で魅了する。曲終わりには、新曲のジャケットを彷彿とさせるようにコレサワが満面の笑顔で紙吹雪を撒き、フロアは歓声で沸いた。 ここで北村の流麗なピアノソロから代表曲「たばこ」が始まり、会場の空気はガラッと変化。スポットライトの下、切々と歌い上げる姿が胸を締め付ける。その後の「サマーエンド」でもエモーショナルな歌とサウンドで切なさをかき立てると、コレサワはステージ上手に設けられたフィッティングスペースに移動。バンドメンバーがコミカルな演奏を繰り広げるなか、前列の観客に「コレちゃん」「かわいいよ」と書かれたうちわが配られる。「よし! この服、みんなかわいいって言ってくれるかな?」という一声からカーテンが開くと、衣装チェンジしたコレサワが登場。歓喜の声が飛ぶなか、「デートの前の夜に」へ。うちわを掲げたりペンライトを振ったりしながら、“今日もコレちゃんかわいいよ”コールで盛り上がった。 「にゃんにゃんにゃん」では、猫耳としっぽを装着したコレサワが猫じゃらしを持ったひぐちとじゃれるなど、愛らしいパフォーマンスで癒しを届ける。さらに最新作収録の「君のタトゥー」では「みんなも好きに踊って」という呼びかけに応じて、観客が心の赴くままに体を揺らした。 「次は、カバー曲を歌いたいと思います! 私は自分の曲も作りながら、素敵な楽曲提供もたくさんしてるんです。最近あるアイドルに楽曲提供して……でも、6人で歌うために作った曲だから、ひとりで歌うのは大変やねん。みんな、助けて~!」とコレサワが呼びかけると、ゲストの超ときめき▽宣伝部(※)が登場。思わぬサプライズに割れんばかりの歓声がこだました。 辻野かなみ、杏ジュリア、坂井仁香、小泉遥香、菅田愛貴、吉川ひよりが自己紹介した流れでコレサワも「超ワガママおこりんぼうのコレちゃんことコレサワでーす!」と口上を行う。「とき宣が来てくれました! 今日はみんなのかわいさをコレンズも体験してください」と、「最上級にかわいいの!」を歌唱。カラフルな歌声と輝くような笑顔に観客の目は釘付けになる。また、センターに立ったコレサワがとき宣のメンバーと一緒にキレのある振り付けをし、ファンを驚かせた。歌唱中は小泉と肩を組んだり坂井と顔を見合わせたりと仲睦まじい姿を見せ、感極まった吉川が涙ぐむ場面も。短い時間ながらも、コレサワもとき宣の一員として溶け込んでいた。 超ときめき▽宣伝部を送り出したのち「まだまだ行けますかー!?」と煽り、「ライブ終わりに」からラストスパートへ突入。とき宣がもたらしたエネルギーによって、会場の熱は最高潮に達する。さらに、小気味よいノリの「Fコード」、温かなサウンドで会場を満たした「君がおじいちゃんあたしがおばあちゃん」、定番ナンバー「SSW」と畳みかける。「SSW」の<もう一人じゃないから>というフレーズをフロアを指差しながら歌い上げるコレサワの姿には、ファンへの想いが滲んでいた。 「みんなの日々にコレサワがちょっとでも役に立っていたり、楽しい気持ちになる一つの理由になっていたらすごく嬉しいなと思います。最後に『日々愛々』に入っているとても大事な曲を歌います。これからもみんなの日々に、コレサワが一緒に寄り添えますように。そして私も、自分の日々を歌っていけますように」と願いを込めて、アルバムのラストを飾る「この日々を」を歌い上げる。じんわりと温かなサウンドにファンの声が重なることで、演奏はどんどんダイナミックに。決意を込めた歌が感動をもたらして、本編を締めくくった。 本編が終わると、すかさず「コレちゃん!コレちゃん!」とアンコールを促す音声が流れ始める。ライブに初めて来た人もコールを行いやすい、粋な演出だ。本編で「初めてライブに来た人ー?」と問いかけた際に大半の観客が挙手していたように、この日は初参加のファンが多数。その中で、コレサワは盛り上がりやすいよういつも以上にコールやクラップなどを促していた。ますますリスナーが増えるなか、初見のファンも長年応援しているファンも一体となって楽しめるようにしたい――そんな思いやりが随所で感じられた。 アンコールでは「みんなの人生がハッピーになりますように、それぞれが好きなことをたくさんできますように、という気持ちを込めました」と「▽人生▽」(※)を披露し、ソリッドなベースや幻想的な鍵盤の音色がダンサブルかつ心温まる空間を創出。コール&レスポンスや観客の合唱も相まって、会場は幸福感に満ちていた。 「秋にはコレシアターもあるので、ぜひ遊びに来てください。夏休み楽しんでね! お仕事がんばってね!」と、11月~12月に東名阪札を廻る【コレサワ ワンマンショー 2024 コレシアター05】の開催をアナウンスし「また会いましょう!愛してる!」と深くお辞儀をして、コレサワはステージをあとにする。デビュー7周年を迎え、名実ともにさらなる成長を遂げているコレサワだが、その中でも本公演はファンに対する愛情や日々を大切にしたいという慈しみに溢れた一夜となった。 TEXT:神保未来 PHOTO:小坂茂雄 ※▽=白抜きハートの記号