【写真特集】#07 命の値段/鈴木雄介×アレッポ
通りでライフルを連射する音が聞こえ始めたと思った次の瞬間、壁際にいた男達が一斉に同じ方向に向かって凄まじい勢いでライフルを連射した。 男達の群れを掻き分けてAK47を手にしたフィクサー(案内役)のアフマドが血相を変えて飛び込んできた。いきなり政府軍側から撃たれたという。数分後、彼のすぐ横にいて運悪く弾に当たった若い兵士が助け出され担がれていった。ここでは生と死が振り子のように行ったり来たり常に揺れている。一日を生きて終える事が出来るのは、ただ単に今日はラッキーであっただけかもしれない。