オランダ1部AZ移籍の毎熊晟矢が意気込み「僕にしか作り出せない部分をこっちでも出せたら」。菅原由勢との違いは…
オランダ1部リーグのAZへの完全移籍が決まったセレッソ大阪の毎熊晟矢が、オンライン取材に応じた。 【エールディビジ順位表】今季AZの成績は…? 桃山学院大学出身の毎熊は、V・ファーレン長崎でのプロデビューを経て、2022年にC大阪に加入。豊富な運動量と攻撃センスを武器に主力に定着すると昨季には明治安田J1リーグで31試合に出場し、J1リーグベストイレブンにも選出。日本代表デビューも果たし、2024年のアジアカップにもレギュラーとしてプレーするなど、代表で8キャップを記録している。 そして、AZへの移籍が決定した毎熊は、「自分が足りない部分はここで伸ばしていけるなと感じますし、サッカー面だけでなく他の部分でもうまくいかない中で一人の人間としてもよりタフになれるなと来てからも感じています。そこは楽しみな部分でもあります」と初の海外挑戦に胸を躍らせ、「僕みたいなタイプはなかなかいないのかなと思っているので、僕にしか作り出せない部分をこっちでも出せたらなと思っています」と意気込んだ。 セレッソ大阪で台頭し、昨季にはリーグベストイレブンに選ばれた他、日本代表にも選出された毎熊。「2年半というと短いように感じるかもしれないですけど、僕の中ではこの2年半は大きくてたくさんのものを貰ったなと感じています。ひと言で表すなら感謝しかないなと思います」と飛躍のきっかけとなったクラブに謝意を述べた。 AZとの2028年6月までの長期契約ついては、「どういう思いでそうなったのかわからないですけど、ありがたいです」と笑みをこぼす。新天地での背番号は「16」。その理由については、「長崎でもC大阪でもスタートは16番だったので、2つのクラブには感謝をしていますし、同じような思いで戦いたいなと思ったので選びました」と明かした。 海外を意識したきっかけは、「ワールドカップ(W杯)を観ている時」。「同じJリーグで戦っている選手がW杯に出ていて、やはりJリーグでは別格な存在でしたけど、W杯になると海外組の勝負強さやタフさが出てくる」と同じ舞台で戦う選手が世界を相手にする姿を見て意識。「Jリーグの選手でもやれるとは思いましたけど、自分が代表に入ると海外組との違いを肌で感じるようになったので、そこから意識するようになりました」と自身も代表に身を置き、より海外への意識が強まったという。 AZには日本代表でも共闘する菅原由勢が在籍。同選手からは移籍の噂が出たタイミングでメッセージをもらったという。だた、その内容については「AZについてというよりは、彼も最初はオランダにいるみたいなので、こっちで会えるのは楽しみだねという話しかしていない」とのこと。 菅原は今夏での移籍が有力視されており、毎熊の加入も菅原の後釜としてという見方が強い。その前任者について毎熊は、「攻撃で素晴らしい選手ですし、見ていて結果を残せる、ゴールもアシストも残せる部分はAZの彼の活躍の素晴らしい部分だと思っています。自分もここに来たからには結果にこだわってやっていかないといけないと思っています」と語る。また、菅原との共通点はあるとしながらも、「どこまで自由にやっていいかわかりませんけど、中に入っていったり、外を使ったりという、また違うアクセントをつけられたらなと思います」と差別化を図る。 オランダでの活躍の先にはW杯も視野に。「やはり小さい頃から見てきた大会ですし、アジアカップという大きな大会を経験して、もっと大きなW杯は相手選手の殺気や会場の熱気が、よりすごいんだろうなと思いましたし、そういうのを感じながらプレーしたいなと思っています」と大舞台に立つ意気込みだ。それでも「代表は代表。まずは自分を獲ってくれたクラブのために結果を残したいなと思っています」と与えられた環境での活躍を誓った。