手術を医師の視点で撮影「人体の構造について」、予告編と著名人コメント公開
パリ北部近郊にある5つの病院のオペ室を舞台に、医師視点のカメラや内視鏡の映像を用い、脳や大腸、眼球などの手術や帝王切開の模様を捉えていく「人体の構造について」が、11月22日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷&有楽町ほか全国で公開される。予告編と著名人のコメントが到着した。 「人体の構造について」予告編 監督は「リヴァイアサン」の人類学者コンビ、ルーシァン・キャステーヌ=テイラーとヴェレナ・パラベル。第75回カンヌ国際映画祭監督週間など世界で注目された、驚異のドキュメンタリーだ。
〈コメント〉
■朝比奈秋(作家〈『サンショウウオの四十九日』で第171回芥川賞受賞〉・医師) 発達した医療ほど、身体のグロテスクさをあらわにする。 ■伊藤潤二(漫画家) 人体組織という小宇宙に潜り込んで目撃する手術映像はまるでイリュージョンです。 それに対する外界=病院の厳しい現実に目眩を覚えました。 ■布施英利(解剖学者・美術批評家) パリの病院、最先端技術のカメラが潜入したそこには「人体」があった。 …アンドレアス・ヴェサリウスの『人体の構造について』(1543年)の出版から約500年。 ここに新しい人体の映画が誕生した。 ■南杏子(作家・医師) あまりにもリアルな映像に、医師としての日常がオーバーラップする瞬間が何度もあった。 目が離せず、やがて仕事が積み重なったときのように疲れてくる。 医療者でない人々に耐えられるのか。 そう心配した瞬間、一気に画面が切り替わり、別世界に吸い込まれた。 とてつもない解放感、とてつもない心地よさ。こんな体験は初めてだ。 ■養老孟司(東京大学名誉教授) ふだんは見られない手術時の臓器や内視鏡の画像が見られる。 これは貴重な体験になると思う。 存在するものは存在するとして、視ることに慣れるのが大切だと思う。
「人体の構造について」
監督:ルーシァン・キャステーヌ=テイラー、ヴェレナ・パラベル 製作:ポリーヌ・ジギャクス、マックス・カルリ、ヴァレンティナ・ノヴァティ 共同プロデューサー:シャルル・ジリベール、ルーシァン・キャステーヌ=テイラー、ヴェレナ・パラベル 2022年/フランス・スイス・アメリカ/118分/フランス語/PG-12 原題:De Humani Corporis Fabrica 日本語字幕:橋本裕充 字幕監修:養老孟司 提供:TBSテレビ 配給:トランスフォーマー、TBSテレビ © Norte Productions – CG Cinéma – S.E.L – Rita Productions – 2022 公式サイト:https://transformer.co.jp/m/jintai