岡山女児虐待死 母親が控訴取り下げ「早く受刑し子どもに謝りたい」 懲役10年が確定
岡山市で2022年1月、虐待を受けた女児=当時(6)=が死亡した事件で、逮捕監禁致死罪などで一審・岡山地裁に懲役10年の判決を言い渡された母親の被告(36)が控訴を取り下げ、3日までに判決が確定した。弁護人が明らかにした。被告には女児のほかに3人の子どもがおり「早く受刑して、子どもたちに謝りたい」との意向を示したという。地裁によると、判決確定は9月26日付。 同11日の一審判決は、元交際相手の受刑者(41)=同罪などで懲役14年確定=との共謀を認定した。弁護側は「直接虐待はしておらず、ほう助にとどまる」と執行猶予付き判決を求めたが全面的に退けられ、即日控訴していた。 弁護人によると、9月中旬に被告から届いた手紙には「判決には納得がいかない」とする一方、「待ってくれている子どもたちの元に一日も早く戻りたい」との心境とともに、女児の誕生日(同24日)に合わせて控訴を取り下げる意向が記されていた。弁護人は取材に対し「控訴審で争う余地はあったが、本人の意思を尊重したい」と話した。 確定判決では、受刑者と共謀し21年9月、岡山市北区の自宅で、女児を鍋の中に何時間も立たせるなど強要。布団を巻き付けて押し入れに約1時間半放置し、約4カ月後に低酸素脳症で死亡させた。