「押して切る」?「引いて切る」?包丁を正しく使っておいしさアップ!プロが教える食材別の正しい切り方とは
毎日のお料理、包丁を正しく使えていますか?実は、包丁の使い方ひとつでお料理のおいしさがアップするんです!視聴者から届いた「包丁って押して切る?引いて切る?」というギモンを「ちょいと解決しましょう課」で、中山真希調査員(以下、中山調査員)が調べました。 【動画】切り方で見た目も味も変わる!プロが教える正しいマグロの刺身の切り方がこちら【6分29秒~】
刃物産地で調査開始!「包丁の種類や食材によって違う」
今回のギモンは、料理歴40年の主婦・鈴木さんからのギモン。料理番組を観ていて気になったことがあるそうで…。 (投稿者・鈴木さん) 「私はたいていのものを、包丁を押して前に前に切っている。(料理番組の)先生たちはスッスッスッと手前に引いて切っているのを見かける」 家庭科で料理を習って以降、包丁の使い方は我流という鈴木さん。ニンジンやピーマンは、押し切り、マグロの刺身は奥から手前へ引き切り、という風に使い分けています。最近、中学生の長男に料理を教えることもあり、このままでいいのか心配になってきたそうです。 中山調査員は、世界的な刃物の産地として知られる岐阜県関市にある刃物の直売所「岐阜関刃物会館」へと向かいました。関市のメーカーによる約400点の包丁が大集結。多くの商品が市場価格の1割引きから2割引きで購入できます。食材の切り方について、専務理事の桜田公明さんに尋ねました。 (岐阜関刃物会館・桜田公明専務理事) 「包丁のものによって、食材によって違いがあるかな」 どうやら、包丁の種類や食材によって変わるようです。
「和包丁・洋包丁・三徳包丁」それぞれの特徴とは…?
桜田専務理事によると、包丁の種類は、和包丁と洋包丁の2種類あるといいます。 (岐阜関刃物会館・桜田公明専務理事) 「和包丁。出刃とか柳刃と言われている。出刃は魚を3枚におろしたり、柳刃は刺身包丁で、 刺身を薄く切ったりする時に使う」 和包丁の特徴は、その刃にあります。刃先の断面を見てみると、片方だけに刃が付けてあるものが多いそう。食材に鋭く食い込み、素材を薄くきれいに切ることもできます。 一方、洋包丁は一般家庭でおなじみの三徳包丁や、肉も野菜も切れる牛刀、フルーツなどが切りやすい小ぶりのペティナイフなどがあります。洋包丁の特徴は、刃が両刃であること。片刃包丁の一部は引いて使うものもありますが、両刃の包丁は押し切りでも引き切りでも使えます。 (岐阜関刃物会館・桜田公明専務理事) 「三徳はひとつの包丁で魚・肉・野菜3つの徳。何でも切ることができる」 オールマイティーなのが三徳包丁ということでした。