福島県いわき市職員3人「水害の知見生かす」 秋田県由利本荘市に派遣
山形県や秋田県での記録的大雨を受け、福島県いわき市は30日、親子都市を締結する秋田県由利本荘市に職員3人を派遣した。8月1日まで現地で被災状況と応援ニーズを調査・把握し、さらなる支援につなげる。 派遣されたのは、間部芳文危機管理課長と古橋航太災害対策課事務主任、千葉直輝原子力対策課事務主任。間部課長と古橋主任は総務省の災害マネジメント支援の資格を有している。 出発に先立ち市役所正面玄関前で内田広之市長が「自分たちの安全を確保しながら現地での職務に当たってほしい」と3人を激励した。間部課長は「水害を経験したいわき市の知見を生かしたい」と語った。 3人は食料などの支援物資を現地に届けるほか、河川や農業、住宅などの被害を把握し、復旧状況に応じて罹災調査などの本格的な支援に結び付ける。 いわき市は由利本荘市、兄弟都市の宮崎県延岡市と災害時相互応援協定を結んでおり、いわき市から由利本荘市への職員派遣は初めて。由利本荘市は2019(令和元)年の台風19号、昨年9月の台風13号の豪雨災害の際、職員をいわき市に派遣している。
(いわき版)