永久定番ダッフルコート「グローバーオール モンティ」の歴史について【秒で分かる、大人のための名作アウター学】
英国軍の防寒コートがアイビーのアウターとして定着
ベルギーの港町、Duffel(デュフェル)で作られていた漁師用の防寒着がその名の由来といわれているが、このデザインのコートを1880年代に英国海軍が採用。ダッフルコートは第二次世界大戦後に放出品として世の中に広まっていった。グローブやオーバーオールを販売していたモリス・ファミリーは、あるとき余剰品の軍用ダッフルコートを大量に仕入れて販売すると、すぐに完売。そこで自分たちでダッフルコートを製造するために1951年にグローバーオール社を創業した。軍モノの機能やディテールは残しつつファッション性を加えることで、ダッフルコートのブランドとして地位を確立したのだ。 【写真】モンティの新作も! 大人が持つべき「名作アウター」の歴史と最新アイテムをもっと見る!
モンゴメリー陸軍元帥の名に由来するモンティは、英国軍の第二次世界大戦モデルをメルトン生地で復刻したデザイン。麻ひもと木製トグルが象徴的で、60年代には反戦デモに参加する英国の知識層に、またアメリカでもアイビーリーガーに愛された。日本ではアイビーやトラッドファッションとひもづく定番として高い人気を誇る。