猛暑の巡礼で1300人超が死亡 半数以上がエジプト人と判明
メッカ、サウジアラビア、6月24日 (AP) ― サウジアラビア保健相は6月23日、今年のメッカの大巡礼は気温が50度を超える猛暑の中で行われ、信者1300人以上が死亡したと発表した。 イスラム教徒の義務とされる五行の一つではある巡礼は、財力や体力を有する者が一生に一度は行うべきものとされ、絶対的な義務ではない。 エジプト政府関係者は23日、死者の半数以上がエジプト人であると述べ、同国政府は、サウジアラビアへ無許可の巡礼者の渡航を斡旋していた旅行会社16社のライセンスを剥奪した。 AP通信の集計によると、死者にはインドネシアからの巡礼者165人、インドからの巡礼者98人、ヨルダン、チュニジア、モロッコ、アルジェリア、マレーシアからの数十人が含まれている。 5日間の巡礼のために、200万人以上がサウジアラビアを訪れることもある大巡礼では、死者が出ることも珍しくない。巡礼の歴史では、致命的な大混乱や伝染病も発生している。 (日本語翻訳・編集 アフロ)