TOPIXが史上最高値 34年半ぶり、業績拡大に期待
4日午前の東京株式市場で、東証株価指数(TOPIX)がバブル経済期だった1989年12月18日の2886.50を一時上回り、取引時間中として約34年半ぶりに史上最高値を付けた。経済の好循環や企業業績の拡大に期待が高まった。 日経平均株価(225種)は4万円を超える水準で推移。物価高の影響で実体経済に弱さが残る中、代表的な株価指数がそろって高値基調を鮮明にしている。 午前終値はTOPIXが前日終値比10.63ポイント高の2882.81。平均株価は86円02銭高の4万0666円78銭。 外国為替市場の円安ドル高基調が続き、輸出企業の業績を向上させるとの見方が強まった。時価総額が比較的高い金融株には、日銀の金融政策正常化を背景に資金が流入。賃上げ効果の浸透も期待して幅広く買われ、東京証券取引所の最上位市場「プライム」を中心に約2100社で構成するTOPIXを押し上げた。 林芳正官房長官は4日の記者会見で「株価の水準に一喜一憂しない。賃上げの実現や企業の稼ぐ力の強化に引き続き取り組む」と述べた。