田中将斗がZERO1を夜逃げした“胸毛ニキ”八須拳太郎に「大したもんやの。あの時逃げ出したお前はもうここにはおらんかった」【PPPTOKYO】
田中はスーパーフライでフィニッシュを狙うが八須は剣山で迎撃。そしてカウンターのフランケンシュタイナーもカウント2で返す田中。八須はなおもスピアー、バックドロップホールドもいずれもカウント2。コーナーに上るが、蘇生した田中がトップロープから雪崩式ブレーンバスター。カウント2で返されるとスーパーフライを放つが、これもカウント2で返す八須。ならばとスライディングDを放った田中だったが、八須は寸ででかわすとその腕を取って十字架固めで3カウントを狙うが田中が返す。八須はダイビングヘッドバット、変形のブルーサンダーで追撃も田中が返す。エルボーのラリーから、田中がローリングエルボーを狙うが八須が頭突きで返す。それでもエルボーを打ち込む田中。最後はスライディングDを打ち込み、田中が3カウントを奪った。
試合後にマイクを握った田中は「八須。十何年か前によ、お前をZERO1に入門させたのは俺や。その時にお前の体力に驚かされた。でも次に道場に行った時はもう逃げ出しとったな。根性あるかと思って入れたら1週間か。体力があってもよ、大したことない奴やと思っとった。でも何年か経って、そしたらいつの間にかデビューしてよ。PPPの所属になってリングに上がっとった。そこで俺にオファーが来た。どれくらいできるのか試してやろうと思ってリングに上がった。大したもんやの、お前。あの時逃げ出したお前はもうここにはおらんかった。胸毛ニキ、お前がBreaking Downに出た時、俺はちゃんとお前の試合を見たよ。でもそこから俺の前に立つようになって、メインのリングで俺と対等に、対等かどうか分からんけど、やり合ったな。次、もっとお前が成長して、俺に勝てるという自信を持ったらもう1回やったるよ。でもな、その時も俺は絶対にお前には負けへんから」と愛ある檄。
これに八須は「13年前、田中さんに試験合格と言われて、1週間で逃げ出しました。今日は13年ぶりにこのリングの上で田中さんにお会いしました。昔の思いが蘇ってきて怖かったです。でも、こうして田中さんとまさか戦うなんて誰が想像したでしょうか。俺も正直びっくりです。本当に、この13年、夜逃げしたり、お母さんとお父さんにすごい迷惑をかけました。交通事故を何度も起こしたり、クラブに行って酒気帯び運転もしました。悪いことばかりしてきたけど、今こうしてリングで田中さんとリングで戦えて、頑張ってきたかいがあったと思います。でもまだまだこれからです。田中さんとまたリングで戦ったり、一緒にタッグを組んだりしてプロレスを一緒に盛り上げたいです。これからももっともっと成長して強くなります。またリングで会いましょう。お願いします」と涙を浮かべながら感謝の言葉を述べ、今後の飛躍を誓った。 また八須は昨年の9月大会の公開練習時にMMAへの挑戦を口にし、その9月大会のリング上でも「プロレスはもちろん、格闘技も盛り上げて行くつもり。RIZINに上がりたい」と表明していたのだが、この日の試合後には「今年はMMAもやろうと思っている。MMAの舞台で活躍してRIZINに出たい。その目標もあるので、これからも必死にプロレスラーとしても名を挙げていきたい」と改めてMMA挑戦を目標に掲げた。
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