2050年の大学定員、3割埋まらず…推計し直しで状況の深刻化が判明
2050年の大学入学者数が現在の62万人から20万人減り、入学者数を定員で割った「入学定員充足率」が67%にとどまることが、文部科学省の推計でわかった。現在の入学定員の規模を維持すれば、50年には3割分が埋まらなくなる。 【図】一目でわかる…定員割れ私立大、このように推移している
推計は、12日の中央教育審議会特別部会で示された。昨年7月時点での試算では、50年の大学入学者は49万人で定員充足率が80%と、2割分が埋まらなくなるとみられていた。
今回、最近の出生数の減少を踏まえて推計し直したところ、状況がより深刻化していることが判明。21年の大学入学者数は62万人だったが、40年に45万人、50年には42万人に減少するという推計結果が出た。
大学入学者数は、国立社会保障・人口問題研究所の18歳人口の推計に進学率をかけ、海外からの外国人留学生などを加えて試算される。