朝阪神が初白星「最近は勝ち越しも少ないので頑張りたい」 猛虎には復調を期待
「大相撲夏場所・4日目」(15日、両国国技館) 大好きな阪神タイガースをしこ名にする西序二段37枚目の朝阪神(高砂)は、藍(高田川)を極め出して今場所初白星を挙げた。相手に浅いもろ差しを許したものの、両腕で抱え込んで動きを封じて前に出て、土俵の外へ運んだ。星を1勝1敗の五分に戻し「前の相撲は立ち合いで当たってなかった。思い切り当たって、はたかれてもいいから前に出ようと思った。今日はまだいいかな」とうなずいた。 2年前の初場所で序二段優勝を飾り、昨年初場所では東三段目24枚目まで番付を上げた。ただ、昨年勝ち越したのは名古屋場所の1場所のみだった。今年は初場所で勝ち越し、春場所で負け越しと一進一退。「体調が悪いとかはない。稽古不足。最近は勝ち越しも少ないので頑張りたい。さすがにこの位置では勝ち越さないと」と危機感を口にした。 大阪府泉大津市出身。幼少期からプロ野球・阪神の大ファンで、18年春場所で朝塩本から改名した。前夜も逆転負けを喫するなど、いまひとつ波に乗りきれない猛虎の戦いぶりには「(11日のDeNA戦で)9-2から負けたのはビックリしましたね」と案じつつ「でも、まだ2位なので。交流戦前までには、もっと勝ってほしいですね」と復調を期待した。